過去にあったご質問
お客さまからこれまでに寄せられたご質問をまとめました。ピアッシングへの不安が少しでも軽減されますように。
※ご質問への回答は、医師である弊社会長・高橋知之が院長を務めていた際に行なっております。
■ピアスについて
Q1. 最近、鼻や唇にピアスをしている人をみかけますが、身体に悪くないですか?
A1. ファーストピアスの軸径は1.2mm(16ゲージ)が標準的ですが、 最近は1.6mm(14ゲージ)以上の太いピアスをつけっぱなしでいたいという人が増えてきました。
このようなピアスは耳たぶであっても鼻や唇のピアスと同じようにボディピアスと呼ばれています。
ボディピアスは軸が太くて長い、またデザインがシンプルでタオルや衣服に引っ掛からない構造になっています。 このようなピアスを入れっぱなしにするのですからホールを傷つける危険は通常のピアスより少ないと言えます。
欧米では輸血に使うような太い針(ニードル)を使って穴をあけてボディピアスに交換するショップが沢山ありますが 肝炎などでの死亡事故も起きていますし、そもそも日本では違法なのでおすすめできません。
もっと簡単に安全にということで、ピアッシングした後でボール状のキャッチを装着できるバーベルピアッサーを造ってみました。
安全ピンがピアッサーよりも優れていると言う人はいないはずです。同様にバーベルピアッサーはニードル法よりも遥かに安全です。
しかし、ヘソや眉のような平らな部位ではストレートなピアスだと皮膚に負担がかかります。 また皮膚も硬いので貫通しにくいといった問題があります。 そこで、ニードルの良さを取り入れたバナナバーベルもラインナップいたしました。
以下、ピアッシングの手順を説明しましょう。
- (1)
まずマーキングですが、真中で上側につけるのが一般的です。
入口と出口の距離を8ー10ミリほどとり、その中間に図のAのように線を引きます。
- (2)
次に、皮膚を引っ張りあげ、線Aで折り返るように専用ピンセットで挟みます。
そうすると入口と出口が背中合せとなり正確なピアッシングができるのです。
- (3)
位置を確認したら、しっかりと最期まで強く握りしめてください。
皮膚が硬い場合には両手で行なってください。
- (4)
ピアッサーを取り除いて、ニードルが刺さったままでキャッチを左回りに回転させてニードルを外してください。
キャッチは回転させるだけで、けっして引っぱらないでください。 引っぱるとニードルから抜けてしまいます。
ニードルが外れたら付属のボールをピアスの軸に取りつけてください。 (右回り)
アフターケアは基本的には耳と同じですが湯舟に浸かってはいけません。 浸かるとふやけて治りが悪くなります。 トラブルが起きれば早期にシリコンリング治療が必要で、放置していると穴が段々と浅くなってピアスが排出されてしまい 瘢痕だけが残ってしまうこともあります。
鼻の場合は少し事情がちがいます。
貫く組織はそれほど厚くありませんが裏の鼻腔側は非常に不潔で、粘膜とキャッチの間を消毒するのは大変です。
そうした理由からキャッチが無くても抜けにくい先太ピアスが入ったピアッサーが用意されています。
アフターケアは1日1回、次のように行ないます。
- ジェルを綿棒につけてピアスの根元を拭く。
- ピアスが抜けないように頭を指で押さえながらジェルをつけた綿棒で鼻の中に飛び出している軸の周囲を拭く。
その後に新しい綿棒に水をつけて1と2をくり返します。 最初の1週間くらいはホールが大きいので少し引っ張ると抜けてしまいます。 テープなどで頭を固定しておくとよいでしょう。
14ゲージよりも太いピアスをしたいという人は牛の角のようなピアスを差し込んでじっと完成するまで待つしかなかったのですが、 角の部分を取り外せるような拡張ピアス(イヤテーパ)も考案してみました。 ピアス自体を滅菌パックに入れてありますのでとても清潔です。
Q2. 夏のピアスは化膿しやすいのでしょうか?
A2. 厚い耳に短いピアスをすればキャッチと皮膚の間が蒸れて化膿するかもしれません。
ロングピアスをして風通しをよくすれば夏も冬も関係ありません。
夏に化膿しやすいのなら、ハワイの人はピアスができなくなってしまいますよ。
Q3. 眼のツボにあけて失明した。白い紐が見えていたので引っ張ったら眼の神経だった。という話は本当ですか?
A3. 耳にはたくさんのツボがあると言われています。 ピアスがたまたま眼のツボにあたることもあるかもしれません。 しかしそれで失明するというのはおかしいですね。 ツボを刺激すると、働きが良くなるはずなのです。
左の図で耳の穴の反対側に餓点というツボがありますが、これを刺激して肥満を解消する耳針の話は聞いたことがあるでしょう。 同じように眼のツボにあたるということはそれを刺激することですから、かえって視力が良くなるはずです。 実際、昔の船乗りがピアスをしていたのは、遠くをよく見る必要があったからとも言われています。 最近の人が好むピアスホールの位置は、眼ではなく鼻の位置が多いようです。 ピアスをして鼻が高くなったなんてことになったら、いいですね。
さて紐の話ですが、耳たぶには名前がつくような大きな神経や血管はありません。 最初この話を聞いたときは一笑にふしたのですが、 そのうちに白い紐のようなものが飛び出している患者さんが何人も来院するようになりました。
でもそれは神経ではありませんでした。
何だったと思いますか。
最初のころはホールの中の皮膚は非常に薄く、ちょっとした力ですぐ傷ついてしまいます。 調子の悪いホールに入れているピアスを乱暴に引き抜いて、 丁度靴下をひっくり返したように皮膚のトンネルが裏返しに飛び出して、 紐のように見えたのです。
またホールが完成してからしばらくピアスを使わないで放っておくと、ホールの中に垢がたまることがあります。 久しぶりにピアスを入れると、この垢が煙突掃除のように押し出され、白い紐状に見えることもあります。
このような白い紐は調子の悪いホー ルにピアスを刺したときに見られるわけで、 無理にピアスを押し込んだ痛みで貧血を起こし、頭がボーとなり目の前が真っ白になったという体験談を聞いたことがあります。 こういう話にオヒレがついて、噂が広まっていったのではないでしょうか。
Q4. ピアスをすると運命が変わるって良く聞く話ですが本当ですか?
A4. 先程の眼のツボの話もそうですが、ピアスにまつわる噂を心配している若い女性がたくさんいるようです。 アメリカの女性にたずねても、そのような話は聞いたことがないそうです。 殆どの女性がピアスをしている国では間違った噂が広まる余地がないのでしょう。 ただピアスをしたことによって大きく人生が変わったという人も現実にはいるようです。
歌手の早見優さんは 14才になって、お母さんからピアスの許可がおりたそうです。 意気込んで当時住んでいたハワイのショッピングセンターのアクセサリー店でピアッシング、 その帰り道にスカウトされたそうです。 やっと念願のピアスがかなって、はち切れんばかりのうれしさでいつもより数倍輝いていたのでしょう。
またタレントの蓮舫さんは、 奇数個あけたら開運するとお母さんにアドバイスされて3個目をあけ、クラリオンガールに合格したとおっしゃっています。
日本は高校卒業と同時にピアスをする人がたくさんいます。 もともと人生の節目のときにピアスをするのですから、以後の人生が今までと変わっていくのは当然でしょう。
ピアスをするという行為は受け身のお洒落ではなく、自意識に目覚めた前向きな意気込みが感じられます。 ピアスをしたために積極的な人間になるのではなく、積極的な性格の人がピアスをするのです。 いつも前向きの気持ちで積極的に暮らすようになれば、それまでの人生とはおのずと変わっていくはずです。
Q5. 最近はピアスをした男性を見かけますが、いつ頃からこのような習慣ができたのですか?
A5. お洒落に加えて他人との相違を強調し自己を主張するためにピアスをする男性が増えています。 昔はファッションのためばかりではなく、願い事が叶うようにとか、あるいは宗教上のしきたりなどの理由から 男女の区別なくピアスをしていたと言われています。
たとえば長く遠くに旅行に出るときには、今と違って再び戻ってこられるかどうかたいへん心配だったようです。 恋人同士や仲の良い夫婦は、耳たぶに片方ずつ 同じピアスをしていれば必ず生きて再会できると信じられていたそうです。 ピアスは2個1組ですから、お互いを呼びあうと言うのです。
男女が仲良く歩くとき、男性の左腕と女性の右腕を組みます。 男性は利き腕の右手を自由にしておかなければ、いざというとき女性を守れないからです。
つまり、男性の左耳につけたピアスと女性の右耳につけたピアスは、 いつも離ればなれにならないようお互いを見つめ合っているわけです。 男性の左耳のピアスは、女性を守る優しく逞しい男の象徴なのです。
Q6. 耳飾をした観音様の写真を見たことがあるのですが、あれはピアスですか?
A6. 耳たぶにつけた金の耳飾りは知恵や幸運を呼ぶと言われて、インドでは昔から男女の区別なくピアスをする習慣がありました。 お釈迦様も例外ではなく、お釈迦様の若い頃がモデルとなっている観音様がピアスをしていても不思議ではありません。
仏教用語でピアスのことを耳(じとう)、ピアスホールの事を耳朶環(じだかん)と言いますが、 お釈迦様は悟りをひらいてからはピアスを外している方が多かったようです。 お釈迦様の姿に似せてつくられた鎌倉の大仏様の耳たぶには、向こう側が見えるほど大きなピアスホールがあいています。 これぐらい大きなホールだとトラブルを起こすことはまずありません。 賢いお釈迦様は意識的にピアスホールを大きくしていたのかもしれません。
■あける前の疑問
Q1. 病院で開ければ大丈夫ですか?
A1. 病院であければ安全というものでもありません。 使用するファーストピアスやアフターケアが不適切であれば病院であけても失敗します。
Q2. ピアッシングの前の耳の消毒には何をつかえばいいのですか?
A2. アルコールでもマキロンでも、あける前の耳にはキズはありませんから、なんでもかまいません。
Q3. いっぺんに何個も開けて大丈夫ですか?
A3.一度にたくさん開けるとケアが大変ですが問題はありません。ひとつだけ注意して頂きたいことは、ホールとホールの間を4mm以上離すということです。写真はファーストピアスのキャッチを重ねたものですが、これ以上接近しますとピアスの軸同士がぶつかってしまうためです。
Q4. 避けたほうがいい時期(生理中等)はありますか?
A4. いつでも大丈夫です。
Q5. 私の耳は福耳ですごくぶ厚いのですが、そんな耳でもきちんと穴は作れるのでしょうか?
A5. 薄い耳より厚い耳の方がトラブルの頻度は高いです。 (長ファーストピアスを使ったとしても)もしピアッシングするのなら、5R300WBというピアッサーをおすすめします。
Q6. ホールをあけて一ヶ月して完成したらいきなりフープやひっかけ式のピアスをつけてもいいですか?
A6. クリアワークスで練習して、自信がついてからにしてください。
Q7. マニュアルによりますと、ほぼピアッシング希望の位置に自律神経と知覚神経が走っているのですが、ピアッシングによってこの神経を損傷する恐れがあるのではないかと心配なのですが?
A7. 東洋医学でいう『ツボ』であって、神経そのものが走っているのではありません。
またピアスの通り道にあった組織はけずり取られるのではなくて ピアスの周りにそのままあるわけですから身体の構造が変わってしまうわけではありません。
20数万例の高橋医院の経験でも障害の発生した例はありませんから、お好みの位置にあけて下さい。
Q8. ピアスを開けたら献血をしてはいけないと聞いたんですけど、それはなぜですか?
A8. 血液センターによっては、自分でピアッシングした人は半年間、献血ができないとしているところがあるようです。 自分でピアッシングすると非衛生的なので肝炎などの血液を介する感染症ウィルスの伝播のおそれがあり、 そして、ピアスをして半年の間に肝炎などを発病しなければ感染の危険性はなくなったと判断できるというわけです。
私は、おかしいとおもいます。
完全滅菌されたピアッサーを使えば自分でピアッシングしてもウィルスがはいりこむ余地はありませんし、 病院でピアッシングしても友人が使った持込みの18金ピアスを装着すれば非常に危険だからです。
Q9. スリーパーをつけたままパーマをかけても良いのでしょうか?
A9. シルバーはパーマ液が付着すると変色しやすいです。 付着しないようにできるか美容師さんと相談してください。
Q10. レントゲン検査をする予定です、終わるまでピアスをあけないほうがいいでしょうか?
A10. 技師さんたちはマニュアルどおりに装身具をはずしてくださいというかもしれませんが、 医学的にはレントゲン検査ではずす必要はありません。
(頭の写真を撮る時に金歯ははずせませんけど、診断には問題ありません)
それでもはずしてくださいと言われそうでしたら透明樹脂のファーストピアスをお使いください。
Q11. 誰かに、「あけるときは、氷で耳を冷やして、麻痺させてからあけると痛みが和らぐ」と聞きましたが本当ですか?
A11. そのとおりです。でも、ピアッサーだと一瞬ですから、もともとそんなに痛くないですよ。
Q12. ピアッシングの痛みはどれくらいでしょうか?あまりに痛いのでしたら麻酔をして欲しいのですが。
A12. 痛みというのは体温や体重のように数値で表くことができず、「わずかです」とお答えするしかありません。ご心配であれば病院でご相談ください。
Q13. 私は男子学生です。耳にピアスをしたいと思うのですが、就職活動に支障があるのではと不安です。できるだけ目立たない小さなホールにしたいのですが、細いファーストピアスはありませんか?
A13. 細いファーストピアスもありますが化膿する確率が大です。 太いものであけて、完成したらしばらく外していてください。 必ず目立たない小さなホールになります。 (小さなホールだとピアスを挿入する際に傷つけやすいので注意が必要です)
Q14. ファーストピアスを外す時期ですが、耳タブの場合は厚い人で約6週間後と聞いていますが他のHPを見ると、2ヶ月間は外さない方がよいというところも結構ありました。 ホール等に痛みもなく外見からしても順調な場合に6週間後に外すのと2ヶ月後に外すのとではそんなに変わらないのでしょうか? どちらの方がよいのですか?
A14. ホールが完成しているかどうかはファーストピアスを外してみないと分かりません。
外してホールをティッシュで強くつまんでも血液や分泌液が付着しないかどうかで完成か未完成かを判断します。 6週間目に完成していればそれ以上いれておく必要はありません。 結果的に完成していた場合に更に3週間いれているのはかまいませんが、完成していなかった場合には治療のスタートが遅れることになります。 治療が遅れれば金属アレルギーになる可能性が高くなります。
したがって私はあまりに長くいれているのも宜しくないと考えます。
■ピアスの金属について
Q1. 7年前くらいにピアスを2つあけ、3年ぐらい前に1つあけました。 その後1年くらいはピアスができたのですが、急にアレルギーになってしまったのか、ピアスができなくなってしまいました。アレルギーによいといわれる透明のピアスもしてみたのですが結局、膿んでしまってやめました。もう4年くらい経ちますが、ピアスはしていません。でも、まだ穴はふさがってはいないようです。先日、金属パッチテストをしたところニッケルに大変反応し、アレルギーであることが判明しました。 これから先、もうピアスをする事は無理でしょうか?
A1. 金属製でないピアスをいれて化膿したのであれば、その原因は金属アレルギーではなくて出し入れによる機械的刺激で傷ついたのでしょう。 ホールの中にきれいな、しっかりした皮膚ができていなければ刺激を受けて炎症をおこしやすいものです。
シリコンリング治療によって、しっかりしたホールをつくってしまえばピアスはできるようになります。 できてしまえば、たいていの金属にはかぶれないものです。 ニッケルにかぶれるようなら、それを避ければいいのですよ。
Q2. プラスチックのピアスでも金属アレルギーになる場合はありますか?
A2. 金属が含まれていなければ金属アレルギーになることはありません。 わざわざ 「金属が含まれていなければ」 と書いたのは金属が含まれているプラスチックがあるからです。
電卓やボールペンなどに「抗菌仕様」というような表現がありますが、 プラスチックを成形するときにある種の金属粉末を混ぜると抗菌作用が生じるのです。 一時期「抗菌樹脂ピアス」というのがありました。 魅力的な響きですが金属アレルギー対応ではなくなってしまいます。
Q3. パッチテストを受けてニッケルとクロムが陽性なので避けるようにと言われました。どのような物に含まれているのでしょうか?
A3. ニッケルやコバルトなどの金属が、どのような物に含まれているかを一覧表にしました。 身の回りにある金属を御覧ください。
Q4. シルバーはほっておくとすぐに黒くなりますが、これがピアスホールに付くとアレルギーになるでしょうか?
A4. 酸化して黒ずんだ銀は分子が安定していますのでイオン化しにくく、アレルギーの原因になりません。
Q5. シルバーは他のものよりアレルギーになりやすいのでしょうか?
A5. 銀はチタンについで安全な金属です。
Q6. その辺でよく売っている「チタンポスト」のピアスは、アレルギーにはならないのでしょうか?
A6. チタンポストという意味は、軸がチタンである、という意味です。 逆に言うと、ポスト以外の部分はチタンではないということです。 現実に、飾りの部分のメッキや、キャッチでかぶれて治療に来る人がいます。
チタンポストによる金属アレルギー(トラブル症例集の12番) を御覧ください。
Q7. 「チタンポスト」って何ですか?純チタンとどう違うのでしょうか?
A7. 「チタンポスト」というのはピアスの軸がチタンでできているという意味です。
逆にいえば、キャッチや飾り部分はチタンではないということになりますからアレルギー対応商品としては問題があります。
「純チタン」というのはチタン100%という意味です。 純チタンにアルミニウムなどを混ぜた「チタン合金」もチタンとして表示されていることがありますのでアレルギー対応商品としてはこちらも要注意です。
Q8. 「サージカルステンレス」っていうのは、何ですか? 医療用ステンレスとは、違うものなのでしょうか?
サージカルステンレスは、ピアッシング後、どの位から着ける事が出来ますか?
A8. Surgical = 外科の、すなわち手術で使うグレードの、ということで、医療用ステンレスと同じです。 材料も大切ですが長さや太さの方がもっと大切です。 ファーストピアスではありませんから、完成してからお使いください。
■ボディピアスについて
Q1. ボディピアスをしたいのですがバーベルタイプのピアッサーではなく、最初からリングタイプピアスをつけてはだめですか?
A1. バーベルも含めてピアッサーであけると、ファーストピアスがそのまま身体に残りますので、まったく出血しません。
安全ピン、画鋲、ボディ用ニードルと称するもの、いずれかであけて、用意したピアス(リング含めて)に入れかえると必ず出血します。
あけた孔よりも細いピアスをいれることになり、隙間から出血するのです。 また、入れかえるときにつついて更に出血させてしまうこともありがちです。 入れかえの際には不潔な操作になりがちです。
その隙間に貯留した血液は栄養がたっぷりで適度な温度(体温)がありますから、細菌の感染・繁殖の絶好の場となります。
ピアッサーであけて、落ち着いて、感染の危険がなくなったことを見極めてから、好みのリングピアスなどにかえるべきです。
Q2. おへそにピアスをするにはとても力が必要だと聞いたのですが、女の子には無理ですか?とても怖いです!何か教えてくださいませんか?
A2. へそのピアッシングをもっと簡単にできないかと開発したのが5NB300Tバナナバーベルピアッサーです。女性の方の力でも十分お使い頂けます。
へそや眉のように平らな部位ではストレートなピアスですと皮膚に負担がかかります。また、皮膚も硬いため貫通しにくいという問題もあります。そこで、ニードルの良さを取り入れたバナナバーベルタイプを採用しました。
以下、ピアッシングの手順です。
動画はこちら
Q3. おへそにピアスをしたいのですが痛そうで踏み切れません。
A3. 耳に比べれば痛いとおもいますが、次のようなメールでのやりとりも実際にありました。
■質問:おへそにピアスを開けたいのですが、マキロンなどの消毒剤で毎日手入れをしても大丈夫ですか? また、神経などを切ったりして危なくないのですか?
■回答:5NB300Tという専用ピアッサーを使ってジェルでケアをおこないます。 心配するような神経はありません。
次の日に同じ人から・・・
■質問:へそピアス成功しました!でも不思議なことに全くと言っていいほど痛くなかったんです。 でもあるモデルが雑誌で一週間はすごく痛かったと言っていたんです。その違いは何ですか?
■回答:針でグリグリあけてリングに入れ換えるのと比べれば痛みは少ないです。 でも耳よりは痛いとおもいますが、とりあえずは良かったですね。 ピアスのケアを忘れないようにがんばってください。
Q4. へそピアスは 「ピアッサーだとうまくあかないのでニードルであけたほうが痛みも少なくキレイにあく」 と聞いたのですが、紹介にでている病院であけてもらったら、ピアッサーでもキレイにあけてもらえるのでしょうか?
A4. ニードルのほうが先端が鋭いのであけやすいことは事実です。 でもピアッサーで行なったよりも遥かに化膿しやすいというのも事実です。
耳介軟骨部へのピアッシングについてをお読みいただければ理由がお判りになるでしょう。 専用のピンセットと新品で5NB300Tというピアッサーでピアッシングして、 装着されたファーストピアスをはずさずに4~6週間ほどジェルでケアをすることが大切です。 ヘソのピアッシングも御覧ください。 そのように行えばどなたが行なっても結果は同じだとおもいます。
Q5. 舌にピアスをあけたいのですがスーパーロングのバーベルピアッサーかニードルどちらが良いんでしょうか?
A5. ニードルを使うと出血して窒息するくらい腫れることがあり危険です。 一方、専用のピアッサーを使えば全く出血しませんから安全です。 両者の違いは歴然としています。 他の場所はともかくとして、舌にニードルを使用してはいけません。
Q6. 舌用のバーベルピアッサーの場合あける前にキャッチをピアッサーに付けてあけた後にキャッチを外して玉に付け替えると書いてありますが、そのキャッチはどのようなものがいいのですか?
購入の際、舌の中心に通っているスジにあけると舌が裂ける事があるのでスジをさけて奥の方に開けて下さいと聞きましたが本当ですか?
A6. 通常の耳用とは異なる形状のキャッチ(ピンクか白)が最初からピアッサーにセットされています。 玉もピアッサーの中にはいっています。 開封の際になくさないように気をつけてください。
通常はスジの手前であけますね、スジにあたっても裂けて二枚舌になるようなことはありませんよ(笑)
Q7. スタッドのない鼻用ピアッサーは耳にも使えるのですか?
A7. 考案したときに一度スタッフが試してみました。 キャッチがないのでブラシや服の脱ぎ着で引っかけないから安全だとおもったのです。 結果は引っかけない反面、抜けやすいということがわかりました。 寝ているときなどは、ピアスの頭を絆創膏などで固定する必要があります。
Q8. 鼻用のピアッサーのスタッドと同じ軸の太さのクリアワークスってありますか?
A8. 鼻用のファーストピアスは先太で特殊な形状をしています。 そのようなクリアワークスはありません。 例えばC506というフラットタイプをつけてテープを皮膚に貼って脱落を防ぐような工夫をするとよいとおもいます。
Q9. 鼻用ピアッサーの太さを教えてください。
A9. 根本が18ゲージ(1.0mm)、先端の一番太い部分が14ゲージ(1.6mm)です。
Q10. まゆげに開けたいんですけど、普通のピアッサーでやっても大丈夫ですか?
A10. 5NB300T-HESOというヘソ用のピアッサーを使えば自分でもできます。
■アフターケアについて
Q1. 消毒用ジェルを洗い流さないとどうなるのでしょうか。
A1. かぶれることがありますし、ベトベトして不快に感じられると思います。
Q2. お風呂上がって耳が濡れてるから、乾かさないといけないんですか? 友達が乾かさないと膿むよって・・・。
A2. そのとおりです。入浴前のジェルをつけて、洗髪時に洗い流して、あとで綿棒などで水分をふきとってください。
Q3. 入浴後耳を乾かす時に綿棒じゃなくってドライヤーでも構わないんですか・・・?
A3. ピアスが熱をもちますから、よくないです。
Q4. 夏、プールのとき塩素入りの水がピアスホールの中に入っても害にならないのですか。
A4. プールにはいる前にジェルをたっぷりつけると防げます。 でたらシャワーで洗い流してください。
Q5. 消毒用ジェルは入浴後にもつけるのでしょうか?マニュアルでは入浴前につけてすぐ洗い流す(だけ)というふうに書かれていますが?
A5. ジェルをつける目的は2つあります。
1) 軸の前後につけてすべらすことによってホールの中のケアをおこなう。
2) 入浴前につけて、つけたまま頭を洗うとジェルがホールをカバーしているのでシャンプーなどがはいらない。
すべての薬は、程度の差はあれ、かぶれなどの副作用をおこす可能性があります。
ホールの中にジェルは必要ですが、皮膚の表面にジェルがついている必要はありません。 必要ないものは取っておくべきです。
Q6. ピアッシングしてから、もうすぐ6週間です。セカンドピアスを選ぶにあたって、ファーストピアスのような太い軸のものを探したのですが、なかなか見つかりません。どうしたらよいでしょうか?
A6. ファーストピアスの先端はとがっていますから、爪切についているヤスリなどで丸くしてから、練習用セカンドピアスとしてお使いください。 また、クリアワークスという透明樹脂ピアスも練習用としてお使いいただけます。
Q7. 入浴できないときには、どのようなケアをすればいいでしょうか?
A7. 水で湿らせた綿棒でジェルを拭きとってください。
Q8. 昨日、ピアスを開けました。夜、お風呂にはいる前のケアをしたんですけど、スタッドが前後に動きません。もっと力を入れてやるんでしょうか・・・?
それとも、そのうち動くようになるんでしょうか・・・?
A8. ピアッシングというのは耳たぶに無理やりピアスを突き通すことですから、直後は周りの組織(お肉)に締めつけられた状態になっています。 ですから2~3日は動きにくいです。 ジェルをつけるのは動かしやすくするという意味合いもあるのです。
Q9. ジェルをつけた後に洗い流してしまっては、あまり効果がないような気がするのですが?
A9. ピアスと周辺の皮膚にはジェルは必要ありません。 不必要なジェルを、いつまでもつけているとホールからの分泌物と混ざり合って逆に不潔になります。 ピアスと周辺の皮膚は乾燥させておくことが大切です。
Q10. シャンプーの後でジェルを洗い流すとありますが、ジェルがきちんと洗い流せていないと炎症を起こしたりするのでしょうか?
A10. すべての薬剤は、体質によっては、かぶれの原因になりえます。 ジェルも例外ではありません。 ケアが済んで用済みのジェルは洗い流すのが肝心です。
Q11. 洗髪後に体を洗うんですが、耳に泡がつくので洗髪後にジェルを落とすと炎症をおこすのでは…と心配です。 後、家にシャワーが無いのですがどうすればいいですか?
A11. 身体を洗ってから洗髪すればよいのではないでしょうか。 シャワーがない場合には最後に水道水で湿らせた綿棒で拭いてください。(上がり湯のようなものです)
Q12. ピアッシングした当日はお風呂にはいるのはよくないと聞いたのですが、本当でしょうか?
A12. 例えば、耳の厚さが7mmの場合にはホールが完成するのに約6週間かかります。
1週間たったとしても1mmも皮膚はできていない計算となります。 残りの6mm強はピアッシング直後のむきだしのキズのままです。 直後に入浴がいけないのであれば、状況がほとんど同じである1週間後も2週間後も入浴してはいけないはずです。
新品でロングタイプと表示されたピアッサーを使用して、装着されたファーストピアスを外さずに毎日入浴前に4~6週間ほどジェルでケアをすることが大切です。
■トラブルについて
Q1. ピアスをあけたのですが、位置が気にいらないのですが?
A1. あけたすぐであれば、あとにはなりませんから抜いてください。
出血するようなら5分くらいテッシュペッパーでおさえていればとまります。
落ち着いたらあけ直すことができますが、一度使ったピアスは不潔ですから感染の原因になります。 新しいものを使用してください。
Q2. 数ヶ月前にあけたのですが位置が気に入りません。はずしていると、あなはどうなりますか?
A2. 完全かどうかは別にして、あなの中は皮膚で覆われているはずです。 新しくできた皮膚があるかぎり、あなはなくなりません。
Q3. 今ピアスを開けたんですけど、スタッドが動かず、ピアスが前に出てるのですが、どうしたらいいでしょうか?
A3. 片手で耳たぶをもって、もう片方の手で押し込んでください。
Q4. とりはずしたピアスを、もう一度入れられません。耳たぶを引っ張っても、思うようにいかないので何かコツがあったら教えてください。
A4. 慣れるしかないですね。 スムーズにはいるようにピアスの先端にジェルをつけて、まっすぐかどうかを横で誰かに見てもらいながら練習してください。
Q5. ピアッサーについているファーストピアスをつけたままにしていて痛くなってきた友人がいます。早めにはずしたほうがよいでしょうか?
A5. 順調であればまったく痛みはありません。 痛いのはなにかトラブルが起きているからでしょう。 完成する前に他のピアスに交換するとトラブルがおきる確率が高くなるのでおすすめできません。
Q6. 3/3 に近くの病院でピアスを開けました。 ジェルの消毒で順調だったのですが丁度4週間たった、3/31にカユミが出て来て土日のうちに腫れて耳たぶの先がかたくなってきて、周りが皮膚炎になってしまいました。
病院で出たクラビットとリザベン100という薬を飲んでもひどくなるばかりだったので、金属アレルギーということでピアスをはずして、かわりにチューブを入れました。
本当は穴は塞いだほうがいいと言われました。
ピアスはチタンのはずだったのに、本当にこのままでいいでしょうか?
ちなみに黄色いじゅくじゅくした耳かすのようなものがたくさん出て来ていました。
A6. (1) あなたも疑問に感じられているようですが、チタンのピアスしかしていないのでしたら、 現在の症状は金属アレルギーによるものではないとおもいます。
少なくとも金属アレルギーと診断するにはパッチテストをすることが必須です。 ピアッシングしたばかりのホールはキズですから化膿したとしても何の不思議もありません。 (爪楊枝を耳たぶに刺して化膿した場合に、金属アレルギーが原因だとはおもわないでしょう)
(2) 金属アレルギーでないとしたら、リザベンの内服は無意味です。
大切なのは化膿している耳たぶをどのように処置するかです。 (シリコン?)チューブをいれておいたら治るというものではありません、いれたうえで、どのような軟膏をどのような方法で何回くらい塗るかなのです。
(3) 塞いだほうがよいという話も書かれてありますが、膿を耳の中に残してチューブを抜いても、 いつまでもジクジクしていて逆に治りがわるくなり、またシコリとして残ります。 担当の先生とよく相談して、あきらめずに治療を続けてください。
Q7. あけてから丁度1ヶ月ですが、最近シコリが気になります。 穴は勿論、耳の付け根にも直径5ミリ以上のシコリが。どうしたら良いでしょうか。
A7. あけてまだ日が浅いですね。 そのような時期のシコリは、炎症をおこし周辺の組織が腫れているためでしょう。 炎症をおこしたニキビがシコリとして触れるのと同じです。 シリコンリングによる治療をはじめたほうがよいでしょう。
Q8. ピアスの穴をふさぐとき、しこりができないようにする方法はないですか? それから、できてしまったしこりは消せないんですか?
A8. 組織学的に腫瘍性の変化をきたしている場合と、炎症のための「腫れ」を「しこり」に感じる場合とがあります。 前者は摘出手術が必要です。 実際には後者の方が多いのですが、その場合にはシリコンリングを用いた治療で治ります。
Q9. ふさがってシコリになっているところに、もう一度ピアッシングするのはよくないのですか?
A9. ふさがってしまったとおもっても、じつは表面だけのことで中は空洞になっていることがよくあります。 そのような場合は、シリコンリングによる治療をおすすめしますが、できない場合には、その空洞の中にピアスを通したほうがうまくいきます。 本当にふさがっているのであれば、どこにピアッシングしてもかまいません。
Q10. 以前ピアスをしていたのですが、長期間ピアスをしていた為中途半端にふさがってしまいました。 先端が入るけれど貫通しないという状態です。 もういちど同じ位置に開ける事は可能でしょうか?
A10. 全く同じ場所にピアッシングしてください。 いきなりガッチャンではなく、ファーストピアスがピアッサーについている状態で、 あいている行き止まりまでピアスをねじ込んで、それからガッチャンです。 以前塞がった理由がアレルギーの可能性もあります。 新品でチタンロングタイプと表示されたピアッサーを使用して下さい。
Q11. 耳たぶに直径2ミリほどのコリコリしたしこりがあり、以前に腫れたこともあります。ピアッシングしても大丈夫なものでしょうか。
A11. おそらく、粉瘤というニキビの芯にアカがつまったような良性のデキモノです。 ときどきバイキンがはいって脹れるのです。 あまり頻回に脹れるようだと摘出してからピアスをあけたほうが安全なこともあります。 離れた場所なら気にせずにあけてもいいでしょう。
Q12. 私には左耳にジロウコウがあるんですがピアッシングに影響しますか??
ジロウコウがあってもピアッシングはできますか
A12. 耳瘻孔のある場所は耳たぶではないはずです。 前の方か上の方の軟骨に近いところですよね。 耳たぶに異常がないかぎり、ピアッシングには問題ありません。
Q13. ピアスを開けることを親に知られたくないので、親の前では、はずすというのは衛生的によくないのですか?
A13. あなが安定していないうちに出し入れをはじめると出血して化膿しやすくなります。 いつかはわかることですから御両親とよく相談してからあけてください。
Q14. ある形成外科で相談したところ、純チタンやセラミックのファーストピアス (軸径0.85mm・長さ12mm・丸い先端) を使うそうです。
麻酔を使用しますが当日入浴・洗髪は可能とのことでした。そこで質問ですが、
(1) 本当に消毒は不要ですか?その点が心配です。本当はしたほうがいいですか?
(2) 今時のピアスは麻酔しないと思っていましたが、麻酔の是非を教えてください。
(3) 産後6ヶ月で授乳中ですが特にピアスをすることに問題はないでしょうか?
A14. (1) どのような消毒方法かによりますね。マキロンやアルコールをふりかけるのなら、しないほうがましですね。
当院では入浴前にジェルをつかってください、と説明しています。
(2) 麻酔が必要か否かは、どのような方法でピアスを耳に装着するかによります。 ピアッサーで一瞬のうちに装着できるのなら麻酔は必要ないです(むしろ麻酔の針刺しのほうが痛いです)。 お尋ねのピアスは先端が丸いとありますから、麻酔をして別の太い針であなをあけて、そのピアスに入れかえるのだとおもいます。 そのような複雑な操作をするのであれば麻酔は必要だとおもいます。
(3) ピアッシング自体は問題ありません。
麻酔をしたとしても、量的にはわずかでしょうから母乳を介してお子さんに移行することは無視できるとおもいます。
問題は、抗生物質や抗炎症剤を服用する必要が生じるほど化膿した場合には授乳を中止せざるをえないこともあるということです。 化膿の大きな原因にピアッシングの際の内出血があります。 肩の筋肉に何か予防注射をするときのことを思い浮かべてみてください。 針が刺さっているときは出血しませんよね。 出血は針を抜いてからおきるのです。 ピアッサーで装着したピアスは肩に針が刺さったままのようなものですから出血することはありませんが、 耳たぶに刺した太い注射針を抜いて、お尋ねの細いピアスに入れかえると出血して隙間に血液が溜まり、 溜まった血液は細菌が感染・繁殖する絶好の母地となります。
ピアッサーだと化膿しないとは申しあげられませんが、少なくとも内出血から生じるトラブルはありません。 (ピアスの長さが12mmとありますが、そのうちキャッチが何mm占拠するかで適否がかわってきます。 ピアスの全長を表示するのではなく、実際に耳がはいる部分の長さ‐有効軸長‐が大切なのです)
Q15. ピアッシングしたのですが斜めになってしまいました・・・
A15. はずしてティッシュペーパーでしばらく強く押さえて下さい。 出血はそれで止まります。キズは数日すればおさまりますから、その時再度ピアッシングして下さい。
今度は誰かに横から見てもらって斜めにならないように注意してください。 一度使ったピアッサーは不潔です。
再使用は感染化膿の原因となりますから新しいもので行って下さい。
Q16. ある病院でピアスを開けたんですが、印をつけたのに、開けたあとに見ると場所が違っていたうえに、斜めに開いていました。
一ヶ月くらいはシリコンを入れたまま過ごしました。 いざ他のピアスを着けようとしたら、片方の耳はすんなりと入るのに、もう片方は真中までさしたら止まってしまい、穴を探りながら入れなければ入りません。 そのうち慣れると思っていたのですが、初めから入れるときと、抜く時に痛みがあり、後に炎症としこりができてしまいました。
開けた病院に行き話すと、ピアスを開けた医者は居ず、看護婦から「針は真直ぐのものを使っているだから穴も真直ぐ開いてるの、文句があるならまた来て下さい」と言われました。
穴は針で、70前後のおじいさんが手間取りながら開けました。
A16. 病院であけたとしても、針を使うのは、自分で安全ピンであけるのと何ら変わりません。 病院であけるにしても自分であけるにしても、 ロングタイプと標示されたファーストピアスがはいったピアッサーを使ってピアッシングして、 ジェルでケアをすることが大切です。
一ヶ月間いれていたシリコンというのはクリアワークスのことでしょうか? シリコンリングによる治療に用いるシリコンというのは輪ゴムのような軟らかさです。
これをホールに通して適切な薬をつけているとピアスができる状態に治すことができるのです。
シリコンリングをいれておけば治るというのではありません。
シリコンリングは傷口のあるホールから膿や分泌物が排出されやすくするための、また、ホールの中の傷口に薬を送り込む道具なのです。
クリアワークスはシリコンほど軟らかくありませんから治療に使用するには不向きです。
Q17. 私は今、ピアスの穴を開けようか迷っているのですが、今の時期は梅雨なので、穴を開けると膿むのではないかと心配です。 ピアスの穴を開ける時期としていい時期はあるのでしょうか?
A17. 短いファーストピアスでは頭やキャッチが皮膚に密着するので不潔になりやすく、汗で蒸れて化膿してしまいます。 ロングタイプのファーストピアスだと十分な隙間ができるのでそのようなことが起きません。 ロングタイプと標示されたピアッサーを使って、はずさずに4~6週間ジェルでケアをするのであれば季節は問いません。
Q18. ファーストピアスは、夏に開けないほうがいいのでしょうか? よく、夏にあけると汗で化膿すると聞くのですが・・・
A18. ロングタイプのファーストピアスをお選びください。 ピアスと耳の間に隙間があるので汗でむれませんから夏でも平気です。
Q19. お母さんにピアスを開けると髄膜炎になるから止めなさいと言われてしまって・・・。本当に髄膜炎になるのですか?
A19. ロングタイプのファーストピアスを使えば髄膜炎のような重症の感染症はありえません。 ケアが悪くて化膿することはあります。 (その際には適切な治療をすれば孔をふさがずに治すことはできます)
Q20. 「ピアスで2人に1人が治療が必要な感染症 EU調査」というニュースを見ました。そんなに危険なのでしょうか?
A20. 昨日の毎日新聞記事には
「ピアスをした2人に1人が、治療が必要な感染症を起こしている」と、EUの執行機関である欧州委員会は17日、 若者の間で流行しているボディーピアスや入れ墨の危険性についての調査結果を発表した。
同調査結果によると、02年末以降、EU諸国でピアスが原因で2人が死亡。今後、EUは新たな安全基準を作る予定
とありました。
欧米でボディピアスは耳タブへのピアッシングと同様に医療機関では行なわれていません。 耳の場合には我国と同様に滅菌された使い捨てピアッサーが普及していますが、 ボディピアスの場合は専門店でニードルを用いて行なわれているのが現状です。
ピアッサーを使用する限りピアスホールがどんなに化膿しても 金属アレルギーになったり肉芽腫ができることはあっても死亡することはありません。
2名も死亡したという原因は器具の使いまわし、あるいは滅菌不良による肝炎やエイズなどの血液感染症によるものでしょう。 専門家と称する店舗でも医療機関ではありませんからそのような事態もあるかもしれません。
我国では店舗でのピアッシングは違法とされていますがボディピアスの場合はアンダーグラウンド的に行なわれているのが実情です。 そういう状況下では我国でも死亡事故がいつ起きても不思議ではありません。
ボディピアスも耳と同様に使い捨てピアッサーを使用すべきだというのが「弊社」の見解です。
現在のところはピアッサーでボディピアス対応は世界中でJPSの製品だけですので、ヨーロッパからも引き合いがあるそうです。 普及を願ってやみません。
ヨーロッパ向けの「鼻ピアッサー」
2003年7月16日
高橋知之