私(高橋)は本文を医師という立場ではなくJPSの役員という立場で書きますので、そのつもりでお読みください。

写真の3種類のジェルのうち、左の「PIERCINGS CARE GEL」と、中央の「Skin Care Gel」はJPSで取り扱っておりますが、右の「EAR CARE GEL」は取り扱っていません。
3種類のジェルの違いを御説明いたします。
まず、右の「EAR CARE GEL」ですが私が医師の立場で書いた著書「ピアス完全マニュアル」の中でも紹介しております「アメリカで販売されている消毒用ジェル」です。
「ピアス完全マニュアル」には「日本でも販売できるようになればトラブルはかなり減るのではないかと思います」とも書きましたように、残念ながら日本では販売できないのです。

なぜかといいますと、このジェルは上記写真の英語説明でおわかりのようにnewly piercedear、すなわちピアッシングしたばかりの耳につける医薬品だからなのです。アメリカの法律では、この類いの医薬品に対しては、薬局に限らずコンビニエンス・ストアーや宝石店・アクセサリー店で販売することはなんら問題ないのです。(アメリカでは宝石店・アクセサリー店の店員が店頭でピアッシングすることも合法なのです)
ところが日本の薬事法では、医薬品は薬剤師のいる薬局でしか販売できません。現状ではJPSは医薬品の輸入許可を取得していませんから輸入できませんし、輸入許可を得たとしても宝石店・アクセサリー店に販売することは違法行為となってしまうのです。
次に、中央の「Skin Care Gel」ですが、これは「皮膚の清浄・殺菌・消毒」に用いる医薬部外品としての許可を受けた製品です。下の写真を御覧ください。

皆様に注意していただきたいのは、医薬部外品と医薬品は薬事法では異なるカテゴリーに分類されているということです。
医薬品と違って医薬部外品は傷のない皮膚の清浄・殺菌・消毒を目的としております。ピアスをしているとピアスホールばかりでなく、耳たぶ表面の皮膚も不潔になりがちです。そのような皮膚につけるのが目的ですから、ピアスホールという傷にはつけないでください。
最後に、左の「PIERCINGS CARE GEL」について説明いたします。すでに説明した2つのジェルと違ってEarとかSkinというような人体の部分を意味する言葉ではなく、Piercings(ピアス)という言葉が使われています。名前は体をあらわすというように人体のある部分を殺菌あるいは消毒するための製品ではなく、不潔になりやすいピアスというアクセサリーのケア用品なのです。チューブの裏面の説明でも下の写真でおわかりのように、はっきりとpiercing につけるように明記されています。

望ましいアフターケア
ピアスをした人がケアをおこなうべき対象は「ピアスホール」、「表面の皮膚」、「つけているピアス」の3つです。対象にあわせて3種類の製品を使い分けるのが望ましいのですが、現行法では皆さんに2種類しか提供できないのが残念です。アメリカの消費者のように自由に「EAR CARE GEL」が手に入ればピアスで悩む人は相当減るであろうと考えられるにもかかわらずです・・・。
しかしながら、一介の輸入業者であるJPSには法律で定められたことを覆すことはできません。皆さんにアドバイスできることは、「ピアスに理解のある専門医に相談してください」ということです。
お近くの専門医がわからなければ御連絡ください。お調べいたします。
JPS
高橋知之