| 機種名 | QuantumSR(Photofacial) | V-star(Photoreverse) | NLite | CoolTouch-II |
|---|---|---|---|---|
| 光の種類 | IPL(強力なアークライト) | レーザー | レーザー | レーザー |
| 波長 | 560ナノメートル~ | 595ナノメートル | 585ナノメートル | 1320ナノメートル |
| 出力 | 20~45J/cm2 | ~20J/cm2 | 2~4J/cm2 | 10~24J/cm2 |
| パルス幅(光線1発の持続時間) | 2~7ミリ秒 | 0.5, 2, 20, 40ミリ秒 | 0.35ミリ秒 | 50ミリ秒 |
| スポットサイズ | 8X34mmの長方形 | 直径7~12mmの円形 | 直径5mmの円形 | 直径10mmの円形 |
| 考えられる効果 | 皮膚の赤み・シミ(色素沈着)・小ジワ | 皮膚の赤み・シミ(色素沈着)・小ジワ | 小ジワ | 小ジワ |
フォトフェイシャルと呼ばれるQuantumSRについては
こちらですでに詳しく解説しましたので省略しますが、
赤み・シミをターゲットとすれば、その有効波長は下の図で判るようにヘモグロビンとメラニンの吸収曲線が近づく
560~600ナノメートルだと考えられます。
この領域の波長がでれば(IPLでなくても)レーザーでよいわけです。
600ナノメートル付近の波長をだす色素レーザー(dye laser)というものがあります。
機械設計が難しいレーザーといわれていましたが最近の技術革新で解決したようです。
その色素レーザーを美顔術に応用した装置がでてきました。
V-starという機種名ですが、フォトフェイシャルに対抗してフォトリバースとも呼ばれています。
V-starの波長は595ナノメートルで、パルス幅も40ミリ秒まで設定できますから
美顔のターゲットである広いシミにも十分です。
QuantumSRのパルス幅は2~7ミリ秒と短いように感じるかもしれませんが、
例えば3ミリ秒で1発照射して、20ミリ秒休憩してもう一度6ミリ秒照射するというような設定が一般的です。
連続して29ミリ秒照射すると皮膚のダメージが大きいのでちょっと中休みするのがこの装置の特徴なのです。
詳しくはこちらを御覧ください。
レーザーとIPLの違いを考慮すれば同じようなパルス幅と考えてもよいのかもしれません。
出力はQuantumSRの方が強いですがレーザーでないことと皮膚面から2mmほど離して照射することを考慮すれば同じようにおもいます。
カタログデータを読むかぎりにおいては、
すでに評価が定まっているフォトフェイシャルと同じスペックと考えてよいわけですから使えそうです。
(実際のところは脱毛用ダイオードレーザーでおこなったような
比較照射をしてみないと結論できないことではあります)
同じ色素レーザーで585ナノメートルの波長をだすNライトという機械もあります。
ここまで読み進んでくださった皆さんは585ナノメートルの波長は黒と赤に強い波長であることはお分かりですよね。
ところがメー カーの適応症は小ジワだけで赤み・シミに対しては何の言及もありません。
小ジワに効く理由ですが、要約すると、まずレーザーは毛細血管の中の赤血球に反応 して発熱します。
その熱が周囲の組織に波及してコラーゲンの増生をうながすというもののようです。
これならQuantumSRやV-starが小ジワに効くというのと同じ理屈です。
違いは出力が弱いので血管を破壊して皮膚の赤みの改善までには至らないということです。
(赤み・シミに効かない程度の出力で小ジワが改善するのだろうかという疑問はあります・・・・)
赤み・シミには効かないけれど、小ジワに効くという専用のレーザー装置があります。
CoolTouch-IIといいます。
赤いヘモグロビンと黒いメラニンに反応するこれら3機種とちがって
CoolTouch-IIの波長は1320ナノメートルなので赤や黒には反応しません。
この波長に反応するのは「水」なのです。
組織内の水の温度をあげてコラーゲンの産生を図るという「小ジワ取り専用機」ということで、
アメリカの専門クリニックでは
こちらのように
QuantumSRとCoolTouchを併用しているところもあります。
併用する理由はQuantumSRだけでは小ジワをメインの悩みとする人には対応できないからです。
赤み・シミがメインの悩みの人に対して、あくまでも、おまけ的に小ジワの改善があると考えておくべきでしょう。
以上はカタログデータから類推した私の個人的な意見であることを明記いたします。
今後、より詳しい人の意見をお聞きしたり、また実際に使用してみれば変わるかもしれません。
最近では一般の方ばかりではなく同業の方々からのお便り御意見をいただくことが増えてきました。
この分野でも宜しくお願いいたします。
最後に、検索エンジン(ヤフー)の国内リンクをつくっておきますので御興味のある方は利用してみてください。
2001年11月3日
渋谷高橋医院院長 高橋知之
その後、ノーダウンタイムを標榜するたくさんの美顔機が登場しました。
QuantumSRはNatuLightと名前を変えましたが、後塵を拝するそれらの機械の殆どはNatuLightと同じようなIPLをベースにしております。
フォトフェイシャルは光美顔の基本型という地位を獲得したようです。
(私がプログラミングしたP-NAINも基本的機能はフォトフェイシャルと同一です)
V-starにつきましては、私の経験ではV-starでできることはすべてフォトフェイシャルでできています。
実際、新規に導入するクリニックも少ないようで市場から姿を消しつつあります。
(私のところでもメインテナンスの問題で使用停止にしておりますが業務には何の支障もでていません)
2004年6月16日
渋谷高橋医院院長 高橋知之