脱毛編:トラブルについてQ11

Q:少し前に貴院でVラインのテスト脱毛を受けたものです。テストを受け、特に火傷等もなかったので本照射を決めました。渋谷に仕事後に通うのはきびしいな、と思い、結局は違う医院で受けました。(すみません・・・)
高橋医院でのテスト照射では14J、15J,16Jで試し、16のときは多少は痛かったですが我慢できないほどでもありませんでした。

照射後1週間は特に赤くなることもはれることもなく、ボールペンの跡を消したらどこを照射したのかよくわからないように、剃った回りの毛と一緒に少しずつ伸びていました。

ジェルをふき取るときに、燃えカスがティッシュについていたので、まったく反応しなかったわけではないと思うのですが。出力の違いも見た目には全然わかりませんでした。本当にどこに照射したのかわからなくなっていました。

1週間何ともなく、毛も抜け落ちず、引っ張ると抜けなかったので、弱かったのかなー?と思い、別の病院に行きました。(高橋医院に不満があったのではありませんよ。)

その病院もコヒレント社のダイオードでまったく同じ機械でした。
カウンセリングの際にテスト脱毛のことを話し、その病院では14、16、18Jでテストし10分後の様子を見て本照射することになりました。
その病院ではVラインはジェルをぬらないということで、そのせいか、16Jで結構痛く、18Jのテストは止めてもらいました。
10分後、ドクターと相談し、16でも結構反応しているので、15Jでやって見ることになりました。(14Jでは痛みをほとんど感じませんでした。)

照射を始めると、テストと違い、連続でやるので思ったより痛く、毛も、燃えカスとして表面にたくさん出ていました。照射後はひりひりして赤く膨らみ、ステロイドをもらってぬっています。次の日にはひりひりは収まりましたが、まだ、湯船に入るとひりひりしています。それに、腫れと赤みは引いてきたのですが、火傷のようなものがぶつぶつたくさん残っています。

(画像はパソコン版Q&Aページをご覧下さい)
写真は照射後3日目です。かなり目立つのがわかると思います。

これは直るのでしょうか?ステロイドは朝晩2回、薄くのばして塗っています。また、これは出力が強すぎたのでしょうか?テストでは大丈夫だったので不思議です。
6月からプールに入らなければならないので心配です。
本来ならば、照射した病院に相談しなければならないのですが、突然このような長メールを送ってしまい、すみません。
よかったらお返事ください。

A:同じ機械を同じ設定で同じように操作すれば、(効果の面からも副作用の面からも)同じ結果が得られるというのが私の考えです。

ではどうしてこのようなことが起きたのでしょうか。

まず出力について考えてみましょう。

当院で14・15・16とテストをして「弱かったのかなー?」と感じられたとのことです。テストの目的は効果の確認だけではなく、副作用が起きないということを確認することでもあります。16ジュールで副作用がなく効果が乏しいという情報があるのですから、そのクリニックが、なぜ更に低い15ジュールを選んだのか判断に苦しみます。(当院のデータが信用されなかったのでしょうか・・・)

そのような低い出力ですから、それがヤケドの原因とは考えられません。現に、左側では起きていません。右側だけに起きたということは、その側だけ違う操作が加わったと考えるのが自然です。

同じ機械を同じ設定で同じように操作すれば、誰がおこなっても得られる効果や副作用も同じだというのが私の考えです。通院の都合などで別のクリニックで受けることを私は不愉快と感じませんから御安心ください。(御承知のように、現に、HP上でいくつかのクリニックを紹介しています)

今回の場合、同じ機械で同じ(やや弱い)設定ですから操作方法に問題があったと考えます。

LightSheerという脱毛機はとても優れた機械ですが、やはり操作するうえで守らなければならない基本的なことはあります。ダイオードレーザー(LightSheer)を用いた脱毛の基本手技(詳細はパソコン版Q&Aページをご覧下さい)を御覧ください。機械を立ち上げると最初に「照射口をきれいに拭くこと」という警告が現れます。この警告を守ることは基本中の基本なのですが、これを守らなければ、毛の「燃えかす」が照射ガラスにこびり付きます。こびり付いたままで照射を続けると、次々とヤケドが起きるのです。繰り返すほど「燃えかす」は乾燥して、ガラス面から落ちにくくなっていきます。照射面と皮膚の間の乾燥した「燃えかす」に含まれる空気層が益々ヤケドをひどくしていきます。アイスパックvs冷却ジェル(詳細はパソコン版Q&Aページをご覧下さい)を御覧ください。今回、まさにこのことが起きたのです。

ジェルをつけなかったとのことですが、もしジェルをつけていれば、「燃えかす」はガラス面から剥がれやすく、また、空気層もできませんからヤケドはもっと軽かったと推測します。

「照射口を拭くこと」の重要性は、この機械が発売された当初から現在に至るまで、どのバージョンのマニュアルにも書かれています。またジェルの必要性は最新のバージョンには記載されています。(私が監修しました)

幸い照射出力が低かったので、このヤケドは永久的な瘢痕を残すことはないでしょう。写真では赤い部分と黒い部分があります。赤い部分は、あと1週間くらい続きますので、その間はステロイド剤を使用し入浴(湯船)は中止です。(シャワーは可です)

赤みが取れて黒くなればステロイドは中止してください。急性の炎症が治まったということですから使用する意味がありません。長期使用は薬害の方が心配です。

黒い斑点は一時的な色素沈着です。1ヶ月程度で相当軽減するでしょう。完全に消失するにはもうしばらくかかるとおもいます。完全消失までは厳重な紫外線対策が重要です。紫外線にさらすと永久的な「シミ」として残る可能性があります。それさえ気をつければ後遺症は残りませんし、脱毛を再開することも問題ありません。

渋谷高橋医院 院長 高橋知之

問い合わせ:
info@jps.ac
03-5992-0760

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